2016年3月31日23:00。
PS2版及びXBOX版ファイナルファンタジー11のサービスが終了しました。
2000年1月に「9」「10」と共に一大プロジェクトとして開発がスタート、2001年12月17日~2002年4月26日のβテスト期間を経て、2002年5月16日に正式サービス開始。
PS2版のサービス期間は13年10ヶ月となりました。
横に大きく広がったゲーム業界が今後この記録を抜くことは難しく、コンシューマーゲーム機のオンラインサービス記録として歴史に残ることとなるでしょう。
昨年までPS2でプレイしていた身としては非常に感慨深いものがあります。
最後の方は半ば意地でしたねw
今考えると13年以上前の仕組みでよくぞあそこまで作りこめたものだと感心せずにはいられません。
初プレイはドキドキしながらPS2でのログインでした。
もう電源スイッチを触る段階から興奮していたのを覚えています。
なぜか正座、そしてNPCに挨拶。
よく分からないながらも、他のプレイヤーと共にその世界へ触れる感動は、当時の初心な私にとって計り知れない衝撃でした。
年齢的な感受性も関与していたと考えると、ゲームでこれを超える感動を得ることはもうないのかもしれません。

FF11の初期構想は2004年9月発売の「プロマシアの呪縛」までだったと明かされています。
おそらくFF11は2~3ヶ年計画で完結し、その後数年以内にはサービス終了する予定だったのでしょう。
それが気付けば14年経過し、15年目に突入しようとは誰も予想だにしなかったのではないでしょうか。
それはPS2の発売元であるSCEも同じだったはずです。
ソニー・コンピュータエンタテインメントさんには相当無理難題を言って、PlayStation®2でこれだけのサービスを続けているのはファイナルファンタジーXIだけという状況の中、いつまで続けるかという話をした際、ビジネスを度外視して「いいタイミングまで待ちます」と言っていただきました。またMicrosoftさんにもすごくお世話になるなど、例外だらけのプロジェクトでした。FINAL FANTASY XI Forum
より
ビジネス的な側面は詳しく分かりませんが、1タイトルだけのために通信機能を維持し続けるというのはSCEにとって負担でしかなかったでしょう。
にも関わらず「プレミアムな顧客」と位置付けて利益を度外視した関係を続けていました。
昨今の企業経営は無駄を省くことに熱心です。
生産も保証も終了したPS2の通信サービスを維持するのは無駄ではなかったのでしょうか。
強力なサードパーティとのパイプを残しておきたかった?無視できる程負担が少なかった?
私にはわかりません。
PSとPS2が市場を席巻していた、SCEにとって黄金期と言っていい時代がありました。
正にその黄金期にサービス開始したFF11。
ある意味、自分達の過去の栄光を現在に残す唯一のアイデンティティだったのかもしれません。
「誇り」と言い換えることもできるでしょうか。
そういったものがまだゲーム業界には残っているのだと考えると、なんだか救われる想いがします。
同時に、FF11は開発者やプレイヤーだけでなく、それを取り巻く多くの人や企業に支えられていたのだと改めて気付かされる機会でもありました。
PS2最後のソフトもFF11(アドゥリンの魔境)でしたね。
まさか本体生産終了してから新作ソフトが出るとはw
これもまた誰も予想しなかったことでしょう。
ここまでFF11と共に歩んでくれたPS2とXBOXに、ただただ感謝です。
2016年3月31日その他サーチコメントから抜粋。


Windows版(PC版)はサービス継続され、毎月VUもあります。
「戻りたいときに戻ってこれる環境を残しておきたい」というのが現FF11プロデューサーの意向でもあります。
戻りたくなるその時まで、PS2XBOXプレイヤーの皆さんお元気で。
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