蝕世のエンブリオが完結し、その後日談が追加されてから二週間が経ちました。
記憶が薄れる前に感想などを書かせてもらおうと思います。
※多少のネタバレを含みます。進行中の方はご注意ください。

唯々、面白かった

語彙力欠如も甚だしいですが、感想を一言で表すなら「面白かった!」ですね。
20年続いたゲームの世界に未だ残る数々の謎とその開示、初代最強武器レリックウェポンとの関連性、お馴染みのキャラや懐かしいキャラの生き生きとした活躍、マスコットでありコメディ担当でありヒロイン?でもある新キャラ達。3年かけてじっくり丁寧に展開し、それらが絡み合いながら迎えるラスト…これで心躍らない訳がない。
ヴァナ・ディールは生きている、それを改めて感じさせてくれたのが蝕世のエンブリオだと思います。
整合性がスゴイ

エンブリオを語る上で忘れてならないのは、徹底した整合性の担保です。
これまで語られなかった部分を補完する、その性質上他のミッションやクエストとの整合性をしっかり取っておく必要があったと思います。佐藤弥詠子さんが長年温めていたストーリーとはいえ、20年もの積み重ねの中で行うその困難は想像に難くありません。

「あれ?」と感じる部分があっても仕方ないかな…正直そう思っていたのですが、全編通して矛盾や違和感を覚える事はありませんでした。これは地味ですが凄い事だと思います。
整合性の確保は物語への没入感を深めるだけでなく、エンブリオを越えヴァナ・ディールの理解に繋がり、FF11をより楽しむ事にも繋がっていたのではないでしょうか。
伏線回収、そして新たな伏線

残されたヴァナ・ディールの謎を開示し、その伏線を回収していったエンブリオ。
しかし後日談では新たな伏線を幾重にも張り巡らせています。
未だ両大陸間の海域で目撃されるオーク帝国軍の船、アトルガンの海底深くに唯一残された蝕世の卵、生き返り続ける各地の亡者、失われた渦の理論の書、そして行方不明のウランマフラン…。

初期から登場し謎に包まれていたウランマフラン。彼の伏線もまた回収されたわけですが、その脅威性は一層際立ったと言えそうです。
彼の能力の性質上、痕跡を残す=罠または計画の成功を意味するので、行方不明はある意味ハッピーエンドと言えなくもないですが…。
後日談で彼を登場させるその語り口からは、サブキャラでありながら物語を悪い方向へ動かす元凶であった事が読み取れます。エンブリオで好感度を上げた?オーディンの代わりにトラブルメーカーとなっていくのかもしれませんね。
これらの新たな伏線は、まだまだお話は作れますよ!のメッセージだと私は受け取りました。
何年後になるのか分かりませんが、その時をまた楽しみに待ちたいと思います。
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