FF11のヘイトシステムは少々複雑です。
アドゥリン以前の旧エリアでは新たなヘイトシステムが上手く機能せず、高レベルプレイヤーから見ると全く異なるヘイトシステムが2種類存在しているかのような錯覚に陥ります。
そんな統一感の無いヘイトシステムですが、正常化へ向けた動きも進んでいるようです。

新ヘイトシステムとレベル差補正
PC/ペットのレベル/平均アイテムレベルとモンスターのレベル差に応じて、ヘイトが減少。
敵対心増加量が固定となっている行動は対象外。
2015年3月に実装されたこの新ヘイトシステムでは、自身よりも敵のレベルが低ければダメージヘイトは高く、敵のレベルが高ければダメージヘイトは低くなります。
ここで問題になるのは、モンスターのレベルが99以上にならないエリアが存在するという事です。
一般的に旧エリアと呼ばれるアドゥリン以前のエリアには、エリアに紐づいたレベル差補正システムが存在します。
レベル差補正ではモンスターとのレベル差で各種命中関連やダメージ関連に補正がかかりますが、この補正がかかるエリアではレベル99以上のモンスターを配置出来ないそうです。
旧エリアにレベル99以上の強さのモンスターを配置する場合は、ステータスを多く盛る事でそれを実現しています。しかし内部的にはレベル99のままなので、新ヘイトシステムのヘイト減少効果が得られません。
モンスターの強さがレベル130相当でもヘイトシステム的にはレベル99の雑魚を叩いているのと同じであり、大ダメージを叩き出すIL119アタッカーはあっという間にヘイト上限へ到達し、盾ジョブがアビリティや魔法でタゲを取ろうとしても全く機能しない状態に陥ります。
レベル差補正が残っている理由
旧エリアには、レベル差補正を基準に作成されたモンスターやコンテンツが多数存在します。
レベル差補正を撤廃することで起こるであろうコンテンツの難易度変動、予期せぬ不具合、これらがレベル差補正を簡単に撤廃出来ない理由だと思われます。
旧エリアのレベル差補正撤廃、進む
2021年6月から、旧エリアのレベル差補正撤廃が進んでいます。
レベル差補正が撤廃された旧エリアでは、新エリアと同じように高レベルモンスターと戦う事が可能。但し、レベル99にステータスを盛った既存のモンスターはそのままです。

蝕世のエンブリオとマスターレベル。
2020年8月から始まった追加シナリオである蝕世のエンブリオは、新旧のエリアを股にかけた壮大な物語に発展しており、シナリオの進行に合わせて旧エリアのレベル差補正撤廃が進んでいます。
エンブリオと並行して追加されている「珍妙なモンスター退治」では、その対象エリアのレベル差補正撤廃が行われており、まるでエンブリオのシナリオ進行に合わせて世界のシステムが書き換えられているかのようなライブ感が演出されています。
また、マスターレベル上げの狩場創出を目的とした旧エリアのモンスター配置換えと共にレベル差補正の撤廃が行われています。
次々とレベル差補正撤廃に踏み切っている理由は明らかになっていません。
新ヘイトシステム実装から時間が経過し多くのコンテンツが追加されたことで、旧エリアにある旧コンテンツの難易度維持にある程度の見切りをつけたのか、何度か行ってきたレベル差補正撤廃でそのノウハウが構築されたのか。
いずれにせよ、FF11のヘイトシステムは正常化へ向かっているようです。
- 関連記事
-
コメント