マクロを制御する上で大事なのが遅延を発生させる wait です。
その wait 処理にかかる時間が一定ではない、というお話し。

ＦＦ１１の通信間隔は０．４１７秒

鮒@funanzさんのツイートによると、ＦＦ１１は０．４１７秒毎にサーバーとの通信を行っているそうです。
詳しくはこちらを参照ください。

https://twitter.com/funanz/status/1339548696392843265

要約すると、wait で遅延時間を制御しても値通りに処理される事はなく、０．４１７秒の誤差が生じてしまうという事になります。（※５の倍数除く）
こういう情報は非常に有難いですね。

通信間隔を考慮した魔法マクロの作成

具体例

こちらのマクロは equipset17 でリアクト詠唱完了する事を想定しており、リキャスト中のみ自動的に equipset8 でパリセードを使います。

リアクトの基本詠唱時間は１．０秒。
/ma リアクト ＜me＞ の送信から /equip back 月明の羽衣 を送信するまでの時間は wait1 です。
つまり wait1 の間に詠唱を完了させる必要があります。

通信間隔は０．４１７秒なので、wait1 の処理時間は０．８３３秒または１．２５秒のどちらかとなります。
確実に equiset17 で詠唱完了させるには詠唱時間を０．８３３秒以下＝ファストキャスト１７％以上にする必要があります。
しかし実際にはクライアントの影響も受けるため、０．８３３秒ギリギリを狙っても上手くいきません。

クライアントの影響は個々の環境によって異なり、机上で計算しても正解は出ないので、自身の環境で何度も繰り返して調整する他ないでしょう。２０回に１回程度しか再現しない、ある種の状況でしか再現しない等、確認には時間を要します。
私の環境だとファストキャスト２０％でも失敗するケースがあったため、現在２２％＝詠唱時間０．７８秒で様子を見ています。
通信間隔のツイートをしてくれた鮒さんの環境だと、０．７６秒で失敗が見られなくなったそうです。