モバイル版のFF11として2015年にその開発が発表された FINAL FANTASY XI Reboot (以下FF11リブート)。
2020年12月16日に一部海外メディアで未確認情報としながらもその開発中止が報じられました。

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元記事はこちら。
https://gamerescape.com/2020/12/15/final-fantasy-xi-mobile-cancelled/開発人員の募集やイメージ画像の流出などがあったものの、最近は音沙汰なしだったFF11リブート。
発表から5年が経過しても確たる情報が出てこなかった経緯から、ツイッターでは多くの人が「やっぱりか」といった反応を見せています。
古いMMO故にプレイ経験者は多く、そのリメイクをモバイルで出すとなれば一定の需要は確定していたはずです。ある意味で保険の効いたゲーム開発を中止せざるを得なかったとするなら、その原因は何だったのでしょうか。
Unreal Engine を取り巻く環境の変化
FF11リブートは Unreal Engine を使って開発が進められていました。
Unreal Engine とは、エピックゲームズ社が提供するゲーム開発ソフト=ゲームエンジン。
最近だとFF7のリメイク版もこの Unreal Engine を使って開発されています。
2015年には何の問題無かったこのゲームエンジンですが、2020年8月モバイル大手アップル社のアプリダウンロードサービス App Store の手数料(売上の30%)が高額過ぎるとしてエピックゲームズ社が訴訟を起こしました。これに対抗するかのようにアップル社はエピックゲームズ社の提供する Unreal Engine ゲームを App Store から排除する事態となってしまったのです。
App Store = iPhone iPad iPod からのダウンロードが出来なくなると、モバイル版のゲームは大きな損失を被ることになります。
本家FF11の盛り上がり

黒字経営を続けていた本家FF11は2022年までのサービス継続が確定、新たなシナリオもスタートし2015年当時とは状況が大きく変化しました。
元FF11プレイヤーの需要を見込んでいたリブートは、本家の盛り上がりを追い風と見るか逆風と見るか難しい判断が迫られていたことでしょう。そんな最中に先の Unreal Engine の問題が飛び込み、先行きが見通せなくなった事は容易に想像が付きます。
既に5年が経過した今のタイミングで白紙に戻す判断があったとしても不思議ではないのかもしれません。
現在は公式からの発表待ちの状態です。
公式発表があるまで確定情報とはなりませんので、あしからず。
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